ジャスミンの花言葉をご存じですか?
それは、『官能』 ―― 今回は、ジャスミン×花言葉をモティーフに、総勢七名で、【迷香夜話】というアンソロジーを綴りました。
―― あらすじ / 参加者一覧 ――
●泣いてよ、ミミ
【著】端島スウ
ジャスミンの香りをまとう「ミミ」に恋をした主人公は、ひょんなことから彼と寝てしまう。
ミミは死んだ恋人が忘れられないようで二人はセックスはするのに恋人にはなれない。
ある日、主人公はミミの勤め先の店長にミミの過去の恋の顛末を聞く。
互いを傷つけずにすむ距離を探り合う二人が、両片思いを解消するまでのお話。
●ジャスミン農園の息子が、中華マフィアに買われちゃう話
【著】のらねことすていぬ
王芳(ワン ファン)は中国、福建省のジャスミン農家の息子だ。だが実家が黒社会(中華マフィア)から借金をしたため、家を取り上げられそうになっていた。金を作らなければならず夜の街で売春することを決意するが、最初の客である男、李偉(リーウェイ)がどうも怪しげな雰囲気で……?
●堕ち逝く花は、官能と言う毒に溺れ
【著】紅神鏡夜
スフェール王国の辺境伯家次男のリュドヴィクは、ある日婚約者から婚約破棄を申し渡された。失意の中、お茶専門店を経営する美しい青年――ノエル・コライユと出会う。そして休みの日の度にノエルの元へ足を運び、二人だけのお茶会を楽しむようになるのだが――
●茉莉花宮の主人
【著】香アレ子
部下を守るため、将軍である父が高官に意見し処罰された狼(ラン)は、衛士に任用されたばかり。成人した皇子、縁(ユエン)の護衛として茉莉花宮に配属される。
「今度はお前が私の犬かい?」
狼が跪くと、白い脚が伸ばされる。
「舐めて」
その言葉通り、狼は桜貝のような爪が飾る爪先にしゃぶりついた。
●摩天楼の殺し屋
【著】猫宮乾
近未来の日本は、亜細亜最大のスラムとなっていた。そこで男娼をしていた青年のもとには、月に一度顔を隠した男がやってくる。そんなある日、別の客と同伴していたところ、事件を目撃してしまい――?※ハッピーエンドです。
●白き悪魔の誘惑
【著】ゆうきぼし
貴族として生まれたジェイは必死で嫡男として生きていこうとしていた。だが義弟のほうが素質があり、義母の思惑や周辺に振り回され、独りもがいている。そこに寂しい胸の内を埋めるかのように教師のライルが現れ次第に彼に囚われていく。
●錦上添花
【著】椎名サクラ
村のしきたりで鬼の花嫁となった空燕。輿に乗ったまま一人で森へと置き去りにされたが、秀英に助けて貰った。遠い山の中にある秀英の家に連れて行かれ、そのまま彼の下男として、不思議な家の中で二人過ごすこととなった。しかし秀英が怖れられた鬼だった。
―― 表紙イラスト ――
●Markka
―― 主催 ――
●発行:青猫會ジャスミン部
●主催(共催):紅神鏡夜 / 猫宮乾
どうぞジャスミンと官能の世界に、存分に浸ってくださいませ。
皆様に、お楽しみいただけましたら僥倖です。
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- 青猫會ジャスミン部(著) Markka (イラスト) 猫宮乾 (編集)
- 01/07/2023
- 680
- 対象