校内でも有名な優等生。
優しくて品がよくてかっこいい。
計算して作り出した日常。生徒会長を務める柊木律樹を悪くいう人間はいない。
穏やかに過ごすことができているし、特別不満はないが、面白みがない。
――あ……。
草むらに似合わない金色を見つけて、足を止めた。
柊木が唯一ちょっかいを書けてしまう相手。瀬戸拓真だ。
「瀬戸君、君は相変わらずですね。また喧嘩ですか? 血が出てますよ?」
「うっせー。別にお前に迷惑かけてるわけじゃねえだろ? あっち行けよ」
声をかけても素っ気ない態度を取ってくるのは瀬戸くらいだ。
――面白い。
品行方正を装う生徒会長×ピュアなおバカヤンキーのお話。
※無料サイトのリクエストで書いた短編。
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